Tリーグ発足への抱負
松下浩二
Koji Matsushita
一般社団法人Tリーグ チェアマン
――Tリーグ発足への抱負
2010年3月にプロジェクトチームが立ち上がってから8年が経過しましたが、色々な方々の協力を頂いてようやく発足する運びとなりました。Tリーグは「世界一のリーグ」という大きな目標を掲げています。これは世界のトップの選手が集まってレベルの高い対戦ができるという選手強化への視点もありますが、観客にとってもレベルの高い試合を楽しんでいただくという狙いもあります。リーグ参戦に当たっては、世界ランキングトップ10(過去2年以内)の選手の所属を義務付けましたが、男女4チームずつ計8チーム全てのチームがクリアできました。
――今後の展望
今のTリーグは、男女4(計8)チームというトップレベルの先端の部分なのですが、ゆくゆくは下部組織を作っていって、それぞれのレベルに合ったところ、自分たちが楽しめる場所でプレイしてもらいたいと思っています。日本卓球協会登録者は35万人ですが、そこに入っていない選手を含めると70万人程度といわれています。卓球は手軽にできるスポーツで人数も多くを必要としないので、全国に1万超のクラブができると想定しています。Tリーグに参画するチームにはアンダー6の卓球教室を作ることを義務付けていますが、この「世界一のリーグ」は、子供たちには夢と目標と希望を与え、トップの選手には競技力向上の場の提供、それに加えて、一般の方々にはクラブとかコミュニティによって卓球を楽しんでいただく場を提供したいと思っています。
――日本スポーツ産業学会へのメッセージ
歴史のある学会で、様々な研究成果を積み重ねてシンポジウムやセミナー等も色々やっているようですが、知っている人にしか分からない情報が多いように思う。貴重な情報を学会内部に留めるのではなくて、実践に結び付けて我々がトライできるようにしてもらいたい。それがステップになって、スポーツの発展に結びついていくことを期待しています。
10月24日。卓球のイメージ・見方が変わる日になると思います。せひ楽しみにして下さい。