スポーツアイランド沖縄の全体像 (第二期スポーツ推進計画について)
嘉数 晃 Akira KAkazu
沖縄県文化観光スポーツ部 スポーツ推進課課長
——スポーツアイランド沖縄の全体像 (第二期スポーツ推進計画について)
スポーツを通じて新しい産業を生み出したく、スポーツ関連産業として付加価値を構築する支援や、公募でスポーツイベントの掘り起こしなど実施しております。 計画はインナー施策(県民等が主体的に参画するスポーツ環境の整備)と、アウター施策(スポーツ関連産業の振興と地域活性化)の両輪があります。アウター施策の例として、2022年はNPB9球団、Jリーグ15クラブのキャンプや、バレーボール、自転車、ラグビー、女子ソフトボール、陸上やパラ陸上、パラサイクリングなどの日本代表強化合宿誘致を実施しております。また、沖縄の魅力を活かした新たなコンテンツとしての定着化を目指し、スケートボードの大会や、日本では新しいフレスコボールの大会への支援も行います。
―― FIBAバスケットボール ワールドカップ2023への期待
2023年8月にバスケットボールの世界最高峰の大会である「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」がフィリピン、インドネシア、日本の3か国で開催され、日本会場の「沖縄アリーナ」では20試合が行われます。前回の2019年中国大会では、80万人の観客が訪れ、30億人がテレビ観戦しました。沖縄県としては「スポーツアイランド沖縄」を世界中にアピールする機会として捉えています。バスケットボールを通じ沖縄が世界へ発信されることは、沖縄県民の自信と誇りにも繋がり、また、世界最高峰のプレイを直に観ることができることで、特に若い世代の県民が世界にはばたき躍動するきっかけになると思います。
―― 日本スポーツ産業学会に求めるもの
学会の皆様には、本県で取組むスポーツの新たな産業化に向けて、連携及びサポートを頂けましたら幸いです。 沖縄県のスポーツマーケットは現在900億円規模ですが令和8年度に1400億円の達成を目指しています。例えば沖縄の人や気候の暖かさを活用した選手リカバリーといった医・科学分野との連携のような、スポーツと他産業を連携、発展させることができる人材の育成など、学会が持つ知見やネットワーク等を活かし、ご協力いただけたら有難いです。